1.東大寺旧境内第161次調査(三官舎跡地)…奈良時代の築地基礎

奈良市水門町

調査地は東大寺旧境内南西隅角地にあたり、調査地の南辺・西辺に沿って、鎌倉復興期の東大寺南面大垣・西面大垣の基底部(一部創建期を含む)および内溝を検出した。内溝からは土師器、瓦器、輸入陶磁器、瓦などが出土した。大垣の内側では柱穴、土坑、井戸、溝などの遺構を検出し、鎌倉復興期~近世の寺地利用の変遷を知る成果を得た。