6. 中西遺跡

御所市條、室

京奈和自動車道御所南パーキングエリア建設にともなう発掘調査を実施した(中西遺跡第 26 次調査)。調査地は御所市室・條地内に所在し、古墳時代前期から中世を中心とする第 1 遺構面の調査をおこなった。 調査地の北側に位置する秋津遺跡では、方形区画施設 および竪穴建物を主体とする古墳時代前期の集落が確 認されており、集落の広がりを確認することを目的の 一つとしていた。調査の結果、溝により区画された竪 穴建物・土坑・井戸などの遺構や、多量の古式土師器 をはじめとして、滑石製鏡形石製模造品・玉類などの 祭祀遺物が出土し、集落範囲が南西側へ大きく広がる ことを確認した。8 月 23 日に現地説明会を開催し、 約 800 名の参加があった。