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世界帝国の威信示す石像 十四国蕃君長石像(昭陵北司馬門遺跡)
周辺諸国を次々に征服して唐を巨大な世界帝国に育て上げたのが、第2代皇帝太宗です。子の第3代高宗は、その業績を称えるために、父に帰順した異民族の王14人の等身大の石像を作り、太宗の墓・昭陵に献上しました。今回、2002年に出土した石像の一部を日本で初めて公開します。 |
初公開・唐皇帝陵の壁画
壁画「武人図」(靖陵)☆
第21代皇帝僖宗の靖陵は、即位した唐皇帝の陵として唯一、1995~96年に墓室内部の発掘調査が行われました。陝西省考古研究院では、墓室に描かれていた壁画を剥ぎ取り、順次修復作業を進めています。今回、修復が完了した「武人図」を、世界に先駆けて公開します。 |
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巨大青龍と白虎 壁画「青龍図」・「白虎図」(恵陵)(模写)原品☆
第9代玄宗の兄李憲は、玄宗に位を譲ったことから「譲皇帝」の称号を贈られ、その墓である恵陵も皇帝陵の規格に準じて造営されました。恵陵の墓道壁面に描かれた青龍図と白虎図は、長さ7mという巨大なもので、皇帝陵にふさわしい偉容を誇ります。航空機での輸送が困難であることから、今回の展覧会のために、実物大の模写を制作しました。 |
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裸足でひれ伏す文官 跪拝俑(恵陵)☆
2000年に恵陵から出土した跪拝俑は、文官がひれ伏す姿を表した珍しい俑です。衣服の裾から足の裏が透けて見え、靴を脱いで裸足になっていることもわかります。赤い朝服を着て笏を持った高位の文官が、皇帝にひれ伏す姿なのでしょう。 |
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唐代工芸技術の粋
銀背八角鏡(李スイ墓)☆
2001年に初代高祖の玄孫李スイの墓から出土した副葬品12点を一括で初公開します。
朱書墓誌、螺鈿八花鏡、銀背八角鏡、銀海老錠、三足銀壺をはじめ、いずれも高度な工芸技術がうかがわれる逸品です。
銀背八角鏡は径わずか6㎝の小さな空間に、精緻な文様を凝縮しています。
*スイは「イ」にんべんに、「垂」 |
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躍動感あふれる優れた筆致 壁画「馬球図」(李ヨウ墓)☆
2005年に発掘された初代高祖の曾孫李ヨウの墓に描かれていた壁画です。差し渡しが3mの大きな画面に、馬球(ポロ)に興じる人々を、今にも動き出しそうな流暢な筆致で描いています。唐の貴族の間で流行した馬球は、日本にも「打毬」として伝わりました。
*ヨウは「巛」まがりかわに、「邑」 |
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