平城遷都1300年記念 特別陳列

 
平城京発掘 -ここまでわかった奈良の都-
会期 2010年2月6日(土)~3月22日(月・休日)
 2010年は、平城京に遷都されて1300年目の年にあたります。そして、それを記念して行われる平城遷都1300年祭の行事の一つとして、当博物館においても様々な特別展や特別陳列を開催します。
 その第1弾である今回は、テーマとして平城京をとりあげます。平城京は、奈良時代のほぼ全期間を通じて日本の首都でありましたが、その実像は数少ない文献の記録や現在も残る地割などから推測するしかありませんでした。しかし今日のようにある程度の姿が復元できるようになったのは、やはり90年近くの歴史をもつ京内の発掘調査の成果と言えましょう。
 今回の展示では、奈良県立橿原考古学研究所が行った最近の発掘調査の成果と出土遺物を中心として、関連する過去の主要な調査や遺物も合わせて検討します。そして、現段階で明らかになっている平城京の姿を幾つかのテーマにしぼって紹介します。

休 館 日:毎週月曜日  *ただし3月22日は開館

入 館 料:大人 400円(350円)、高校・大学生 300円(250円)、
       小・中学生 200円(150円)、()は20名以上の団体料金

主  催:奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
     
後  援:NHK奈良放送局、奈良新聞社、毎日新聞奈良支局(財)由良大和古代文化研究協会

研究講座:第1回 2月28日(日)
       「はじめての都市生活-平城京発掘よもやま話-」  森下惠介 (奈良市埋蔵文化財調査センター)
       「平城京の寺院と宅地」  大西貴夫  (当博物館)
       第2回 3月14日(日)
       「平城京条坊の設計と精度」  入倉徳裕  (当研究所)
       「平城京と川」  重見 泰   (当研究所)
    
              橿原考古学研究所1階講堂にて、いずれも午後1時より、聴講無料

展示解説:研究講座の日の午前11時より  博物館特別展示室にて

現地見学会:
3月6日(土) 「平城京を歩く」
          午前10時、近鉄橿原線尼ヶ辻駅集合   *少雨決行  参加無料  申込不要 

主な展示品

 平螺鈿背円鏡(正倉院宝物推定復原品)
平城宮の鬼瓦

 

左京六条一坊十六坪の神功開寳の銭放し銭、鋳型、鋳棹(奈良市教育委員会蔵)

左京二条二坊十二坪の施釉瓦              (奈良市教育委員会蔵)

右京五条四坊三坪の埋納土器(壺の中に筆と墨を収める。奈良文化財研究所蔵)



稗田遺跡の祭祀具