明治期の転車台を検出

JR奈良駅構内遺跡

JR奈良駅構内より国鉄当時の転車台を良好な状態で検出した。転車台は蒸気機関車などを方向転換するために用いられる。直径約14m、残存高72㎝、基底部幅1.38mを測る円形で、回転軸装置等の施設は取り外されていたが、煉瓦積みの土台部分は良好に残存していた。明治23年以降に造られ、大正10年には使用されなくなったものである可能性が高い。本事例は明治期の転車台の数少ない事例として重要である。 


JR奈良駅構内検出の転車台