山岳信仰の霊場として名高い、大峯山寺の出土遺物を展示。

2004年7月10日(土)〜7月25日(日)
月曜日・7月20日(火)休館、ただし7月19日(祝)は開館
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館 講座室

 2004年7月、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されました。大峯山寺は、この「紀伊山地の霊場と参詣道」のひとつ、大峯奥駆道の中でも中心となる修行場である山上ヶ岳(1719m)の山頂から少し下った平場に位置しています。本堂は元禄4(1691)年に再建されていますが、日本でも最も高所に建てられた古建築であり、重要文化財に指定されています。また、この周辺や本堂の解体修理に伴う発掘調査では多くの貴重な遺物が偶然の機会に発見されたり、出土したりしています。寛弘4(1007)年に埋納されたことが記された金銅藤原道長経筒などはこの中でも最も有名なものでありますが、このような経塚に伴う埋納だけでなく、大峯山はそれにさかのぼる古くからの山岳信仰の霊場としても知られていました。
 今回の特別陳列はこの世界遺産登録を記念して、1983年から1986年に行われた大峯山寺本堂の解体修理に伴う発掘調査で出土した遺物やその後採集されたものの中から主要なものを展示します。大峯山の山岳信仰の多様さをご覧下さい

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