開催にあたって
このたび平成13年度春期特別展として「聖徳太子の遺跡」−斑鳩宮造営千四百年−を開催することになりました。
日本各地には聖徳太子に関わる遺跡が少なくありません。これらの遺跡を詳しく見てみると、聖徳太子に対する追慕とその徳を慕って、多くの伝説が次から次に生まれてきたことを物語っています。また、それらは一般に「太子信仰」と呼ばれていますが、その内容から見て、成立時期に時間差があったことがわかります。太子信仰は今も生き続けていますが、これらとは別に、考古学の資料から聖徳太子について考えて見ることにしました。
太子の宮殿と寺院、古墳、太子信仰の四部門から検討を加えてみました。
聖徳太子の関係遺跡の研究こそ、太子の実像を明らかにできる手段であると思っています。本展覧会がその役割を少しでも担うことができましたら大変喜ばしいことです。
最後になりましたが、今回の展覧会にご協力いただきました関係機関と各位に厚くお礼申し上げます。
平成13年4月21日
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館館長 泉森 皎 |