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旧石器時代 縄文時代 弥生時代 古墳時代 飛鳥・奈良時代 平安〜室町時代
旧 石 器 時 代



Ⅰ狩人の時代

1.人類の登場

三郷町勢野峰ノ阪遺跡下層石器群は炭素同位体(C14)による年代測定法によって、2万5千年前の石器であることがわかりました。礫を分割して石核の素材とする技術は、この時期の列島に広く発見されています。近畿ではさらに発展して、瀬戸内技法とよばれる翼の形をした剥片を量産する技術へつながっていきました。

勢野峯ノ阪遺跡 下層石器群
三郷町勢野峯ノ阪遺跡下層石器群の出土状況と出土石器

国府型ナイフ形石器
国府型ナイフ形石器



2.サヌカイトの山

二上山の火山活動でできた火山岩に、サヌカイトとよばれる安山岩の一種があります。黒いガラスのようなこの石は、石器作りに最適でした。旧石器人は、サヌカイトの岩盤にむけて穴を掘ったり、礫となって流出したサヌカイトの堆積層を掘削して原石を入手していました。二上山北麓には旧石器人の、石器製作遺跡が集中しています。

二上山北麓遺跡群の分布図と二上山(株山)のサヌカイト大露頭
二上山北麓遺跡群
段丘上のサヌカイト採掘坑
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